県外の私立大学に通っていた娘が、無事に卒業しました。
思い返せば、この4年間はあっという間でした。しかし、その間に学費や仕送り、交通費など、親としての負担は決して小さくありませんでした。
よく「子供を県外の私立大学に行かせたら、メルセデス・ベンツが買える」と言われますが、まさにその通り。振り返ると、贅沢な車の一台くらいは余裕で買えたかもしれません。
それでも、娘が一生懸命勉強し、さまざまな経験を積んで成長する姿を見られたことは、何物にも代えがたい価値があったと思います。
4年前に不安そうな顔で家を出て行った娘が、今では立派な社会人として新たな一歩を踏み出そうとしています。その姿を見て、親としての役目を果たせたのではないかとしみじみ感じています。
卒業後は無事に就職も決まり、娘の新たな人生が始まります。親としては、もう経済的な負担は減りますが、それでも心の中では「ちゃんとやっていけるのか」と少しばかりの不安もあります。
でも、娘を信じて、必要以上に口出しせず、見守ることがこれからの私たちの役目なのかもしれません。
さて、これからはようやく自分たちの生活に目を向ける時期です。無駄遣いはせず、女房と二人で静かに、でも充実した日々を過ごしていこうと思います。
子供が巣立った後の生活は、また新しい章の始まり。今まで娘のために費やしてきた時間やお金を、これからは夫婦の時間として大切に使っていきたいと思います。
もちろん、娘が困ったときにはいつでも相談に乗れるようにしておきますが、基本的には彼女の人生は彼女自身のもの。これからは少し距離を置きながらも、温かく見守っていきたいですね。
大学卒業という節目を迎えた娘に、心からおめでとうと言いたいです。
そして、親としての私たちにも、お疲れさまという気持ちを込めて、夫婦でささやかな祝杯をあげたいと思います。