先日テレビを何気なく眺めていたら、東京都美術館で開催されている「ミロ展」の特集が映りました。
鮮やかな色彩と大胆なモチーフ、何より自由で詩的なタッチに心奪われてしまい、「ああ、実物をこの目で見たいなあ」と思わずため息。
スペイン出身のミロは同じく巨匠と称されるピカソと並び、20世紀美術を代表する存在だとか。
作品は星や月、太陽など、身近な自然や天体のイメージを象徴的に描き出していて、眺めていると不思議と元気になってしまうから不思議です。
今回の「ミロ展」は、なんとミロ初期から晩年までの膨大な作品が一堂に会する空前の回顧展とのこと。
油彩や版画だけでなく、陶芸や彫刻、さらに「焼かれたカンヴァス」なんていうちょっと変わったシリーズまで展示されているそう。
特に〈星座〉シリーズは戦禍を逃れながら描き続けた代表作だとかで、解説を聞くほど、いよいよ観たくなります。
まるでミロの「すべて」を体感できるような贅沢な企画らしいですね。
ただ私は地方に住んでいて、気軽に東京へ行けないのが残念なところ。
東京都美術館の公式SNSによると、「高校生以下無料」なんていう素敵な情報も出ていて、家族で美術を楽しんで欲しいという主催側の思いも伝わってきます。
実はヴィンテージポスターやグッズも大充実らしく、コレクターでなくてもなんだか欲しくなるようなラインナップみたい。もし会期中に都合がつけば、グッズや図録も含めて思う存分堪能したいものです。
ミロは生涯を通じて、政治情勢や社会状況に敏感でありながら、自分だけの表現を極めたアーティストだったといわれています。
観る人を惹きつけるその独特な世界観を、今まさに東京で体感できる機会が訪れているんですね。
遠方組としては簡単には行けないけれど、心の中はもうすでに作品の中に飛び込んでいるような気分。
もし行けるチャンスが訪れたら、今度はここにしっかりレポートを書きたいと思います。
それまでは、ワクワクを膨らませながら、ミロ展の関連情報を追いかける日々が続きそうです。